群馬・上武資機材 事業停止、自己破産申請へ(新型コロナウイルス関連倒産)
群馬県渋川市の 株式会社上武資機材 は、2月28日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債は約2億2000万円。
同社は、1971年に創業した製版業者。写真製版として、スクリーン印刷版、パット印刷版、高精度フォトマスク、メタルマスクの製造を手掛けており、木材・金属・ガラス・ゴム・プラスチックなどの商業用品から、高精度のプリント基板その他工業製品向けなど幅広い用途に応用されていた。その他に、インク、溶剤、印刷用副資材、印刷機の販売なども行っていた。
しかし、製造業の海外シフト、海外企業を含めた同業者との競合激化に伴う受注減と単価の低下の影響で年売上高が落ち込んでいた。赤字計上が慢性化し債務超過となり、年商を大きく上回る借入金が負担になり、資金繰りもひっ迫。資金繰りが限界に達したことから事業継続を断念し、今回の事態となった。