第64回ジャグラ文化典愛知大会盛況に 岡本泰氏が会長就任、ジャグラコンパクトDX事業始動
(一社)日本グラフィックサービス工業会の第64回ジャグラ文化典愛知大会が6月4日、愛知県名古屋市の名古屋観光ホテルで開催された。410名が参加した愛知大会では第57回定時総会が開催され、任期満了に伴う役員改選で岡本泰氏(㈱クイックス)が会長に選任された。
岡本会長は「皆様の審議の結果第22代会長を仰せつかることになった。私のような若輩をご指名いただき感謝申し上げる。若者が失敗しても尻はぬぐってやるから頑張れ、というジャグラの伝統である温かさを実感している。会長としては初の青年部SPACE-21出身で、2人目の地方出身者となる。1人目は私の父だった。現在54歳で支部長の経験もないが、副会長を務めた4年間では、私の担当したビジネス拡大事業と宮﨑真前副会長が担当した経営基盤事業の取り組みをまとめた『強いジャグラの教科書』を発刊した。同書は2006年に発行した『ジャグラ・ビジョン2010』からつながり、『ジャグラコンパクトDX』へと至る流れとなっているのでお目通しいただきたい。また、DXだけではなく、多岐にわたる事業を通して、印刷業界全体にジャグラが与える影響をさらに大きくして私たちの誇りや責任を高めていきたい」と方針を示した。
第64回ジャグラ文化典式典では国歌斉唱の後、神山明彦運営委員長が「昨今の情勢から、お集まりいただけるか心配していたが、皆様のご尽力により、本日の大懇親会には約380名の申し込みを受けている。今回のキャッチフレーズ『行こまい愛知!ジャグラの新章はここから始まる!』のもと、全国のジャグリストが愛知に集結し、次の時代に向けて何か一つでも発見していただければと思う。我々を取り巻く環境は厳しい状況が続くが、ピンチはチャンスと捉えて頑張りましょう」と歓迎の言葉を述べた。
引き続き、発展功労賞で田中泰史氏(㈲田中印刷)、業界功労賞で浅野史明氏(㈲第一プリント)、神山明彦氏(㈱カミヤマ)を表彰したほか、永年協力賞、優良従業員、作品展の受賞者らを表彰した。来賓からは愛知県の大村秀章知事、名古屋市の河村たかし市長が出席し祝辞を述べた。
式典後にはジャグラコンパクトDX発表会が開かれ、ジャグラコンパクトDX事業①を担当する原田大輔副会長、同事業・生産性向上委員会の宮﨑真委員長、MIS研究委員会の稲満信祐委員長、ジャグラコンパクトDX事業②を担当する岡達也副会長、同事業・地域活性化委員会の齋藤秀勝委員長、業態進化委員会の中村盟委員長から事業の概要が説明された。
会場を移して大懇親会が開催され、神山明彦運営委員長、中村耀前会長の挨拶の後、日本印刷産業連合会の小野隆弘専務理事が祝辞を述べ、全日本印刷工業組合連合会の滝澤光正会長の音頭で乾杯し、歓談に入った。途中、高速三味線奏者の山口晃司氏によるアトラクションやお楽しみ大抽選会、本部表彰、第65回ジャグラ文化典高知大会のPRなどが行われた。宴もたけなわで、会長に就任した岡本泰実行委員長が挨拶し、愛知大会実行委員会が壇上に上がり、水谷元泰実行副委員長が中締めした。