福島印刷と廣済堂が業務提携
福島印刷㈱(石川県金沢市、下畠学社長)と、㈱廣済堂(東京都港区、長代厚生社長)は6月17日、最新鋭デジタル印刷機を導入し、共同でダイレクトメールサービスおよびブックオンデマンドサービス(BOD)を推進する業務提携契約を締結した。この締結に基づき、廣済堂のさいたま工場内にSCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズのロール式インクジェット印刷機「Truepress Jet520 HD」を設置。福島印刷の金沢工場を補完するサテライト工場として、来年2月から稼働を予定している。
今回の提携は、金沢1拠点でデジタル印刷工場を稼働し、BCP(事業継続計画)リスクの解消と同時に首都圏の顧客へのサービスの拡大を目指す福島印刷と、さいたま工場印刷施設の有効利用、出版印刷や商業印刷の営業領域の拡大や深化を目指す廣済堂の両社の方向性が一致したことにより実現した。両社は提携により、コストとリスクを低減させ競争力強化が可能となる「シェアモデル・マネジメント」を開始する。今回の業務提携により、両社の強みを組み合わせることで、顧客の事業活動のサポートを行う。
なお、同ビジネス開始における両社の売上高は、DMとBODを合計して3年後に10億円と予想する。