神奈川・トーカイ 破産手続き開始決定受ける
神奈川県の株式会社トーカイは、11月9日、横浜地裁より破産手続き開始決定を受けた。申請時の負債は債権者約120名に対し約5億9000万円。新型コロナウイルス関連倒産とみられている。
同社は、1963年に設立。オフセット印刷による商業印刷、伝票類、オンデマンドプリント、製本、製版など幅広く対応。蓄光材の企画販売やデジタルコンテンツ業務、発送代行業務なども手がけていた。商圏も東京都・神奈川県を中心に全国対応していた。
近年は紙媒体需要の減少に伴い業況は縮小傾向に推移し、売上高は減少。同業者間の競争や受注単価の低下で赤字決算が続いていた。さらに新型コロナウイルス感染拡大により営業環境がさらに悪化。先行きの見通しも立たなくなったことから8月4日までに事後処理を弁護士に一任していた。