石田製本 ハードカバー製本のオンデマンド出版レーベル「Arquet」設立、オリジナル作品をネット販売~作品も随時募集
石田製本(北海道札幌市)は10月24日、オンデマンド出版の新レーベル「Arquet(アーケット)」を設立した。イラスト集や写真集などのグラフィック作品を扱う出版販売専門ショップで、ハードカバー製本によるオリジナル作品を提供する。
同社は2018年1月から絵本専門のオンデマンド出版サービス「いしだえほん」を展開している。これまでに606作を出版し、352名の作家が利用してきた。今回、絵本のカテゴリーに収まらない作品の相談が増えたことを背景に、「いしだえほん」の姉妹レーベルとして新たに「Arquet」を設立する。
新レーベル名は、「Art」と「Market」のスペルを合わせた造語。その名称には、アート作品を通じた作家と読者の出会いの場になるよう思いが込められている。
作品は国内のオンデマンド出版で希少なハードカバー製本で提供。画集・イラスト集、写真集、詩画集、俳画集、大人向け絵本、ZINE、コミックなどを取り扱う。ECサイト「Arquet」のほか、Amazonでも併売する。取次を通した書店での販売をせず、インターネット販売に特化した流通に特化する。
同社ではレーベル公開と同時に、『しばさなの シロクマとペンギン』(しばさな作)、『雪まんじゅうシマエナガ ゆきふるもりのおまんじゅうやさん』(吾妻まいか作)、『色の味覚』 (mg3/めぐみ作)、『キエピノコ作品集 うさぎと花の1ページの絵本』(キエピノコ作)の4タイトルを販売する。
Arquetでは作品を随時募集。オンデマンド出版の形態で、1冊から作品を製作・販売する。製作は入稿方法ごとにサービス利用料を設定(1万円、3万円、7万円の3コース)。作品によっては同社から作家に原稿料を支払います。作品はECサイト「Arquet」とAmazonで販売し、販売部数に応じて10〜30%の印税を作家に支払う。