矢野経 調査 2017年度の一般印刷市場は3兆4,922億円
株式会社矢野経済研究所は、一般印刷市場の調査を実施し、印刷分野別の市場動向や将来展望を発表した。
それによると、2017年度の同市場規模は3兆4,922億500万円で、前年度比1.1%減と再び減少推移となった。これは大きく減少した出版市場の煽りを受けた出版印刷分野と、大型BPO案件縮小の影響を受けたDPSの減少が主な要因となっている。
なお、2016年度の国内一般印刷市場規模(事業者売上高ベース)については、3兆5,317億2,700万円で前年度比1.1%減だった。前年度のマイナンバー制度施行によるDPS(データプリントサービス)とマイナンバーカード(ICカード)関連における需要拡大の反動により、減少で推移。2016年度のマイナンバー需要に関しては、通知案件の消失に加え、収集案件も前年度に比べると受注は減少した。DPSでは、大型のBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)案件も縮小した。