矢野研 紙器事業者のデジタル印刷導入は約25%

矢野経済研究所このほどは、全国の紙器事業者及びその他関連企業を調査し、紙器分野におけるデジタル印刷の実態と今後の方向性を発表した。
調査結果によると、デジタル印刷機を導入している紙器事業者の割合は25.9%となっている。このアンケート集計結果の中に、サンプル・校正用途で使用していると推測される大判インクジェット機のみ保有している事業者や、紙器以外の印刷物のみで活用している(紙器の印刷では活用していない)と回答している事業者が含まれているため高い数値となっていると考える。

この考察を裏付けるように、導入しているデジタル印刷機のタイプについては、「大判インクジェット機」が半数近い割合でトップとなっており、用途について、「生産機、サンプル・校正用途の両方で使用」が6割を占める。品目も「紙器」のみでデジタル印刷機を稼動させている事業者が2割しかいないという結果となった。

デジタル印刷機を導入していない紙器事業者43社に対して、今後の必要性を聞いたところ、「必要性を感じるので、いずれは導入を検討」が18.6%、「必要性は感じるが、導入は考えていない」が41.9%と「必要性を感じている」事業者が約6割を占める結果となった。「導入を検討する」と考えを示した事業者は2割弱であり、顕在化しているニーズはまだ小さいものの、デジタル印刷機導入に対する潜在的なニーズが高いと同社は推察する。

資料名
A4判 101ページ
定価 100,000円(税別)

関連記事

最新記事