看護の科学社 破産手続き開始決定受ける
東京都文京区の有限会社看護の科学社は、12月15日、東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約147名に対し約1億600万円。
同社は、1976年に設立した出版業者で、看護や医療、介護に関わる書籍の発行と販売を手がけていた。月刊雑誌『看護実践の科学』の発刊・販売のほか、専門書や技術書などの書籍も扱っていた。
しかし、新たな専門出版社の出現、大手出版社の参入、電子書籍の台頭などによる競争激化で売り上げは徐々に低迷し、資金繰りがひっ迫していた。こうした中、給与の遅配が発生し、従業員の退職が相次き事業継続が困難となり、今年7月末頃までに事業を停止。今回の措置となった。