桜井グラフィックシステムズ 第10回新技術発表会でデジタルとアナログの融合披露
桜井グラフィックシステムズは、4月14日から17日まで岐阜県美濃市の岐阜工場で「 第10回サクライ岐阜工場新技術発表会」を開催した。アナログ技術(シルクスクリーン)とデジタル技術(インクジェット)を組み合わせた新製品を発表した。4日間で全国から66社、100名を超える来場者にスクリーンとインクジェット、ホットフォイル加工の新しい印刷サービスを提案した。
今回で10回目となった新技術発表会ではサクライと英国、デンマーク、イタリアのメーカー、ベンダーが連携して「DMS-80SD-EXTストップシリンダー型全自動スクリーン印刷機インクジェット装置搭載2色ライン」、フォイル加工機「MS-102AX + LQM-105 EVOLUTION + SI-102INシリンダー型スクリーン印刷機 + ホットフォイル検査加工ライン」の新製品を発表した。
DMS-80SD-EXTは、複合的な熱転写シートの印刷加工をワンパスで行う。インクジェット4色で印刷し、白打ち・糊引とホットメルトパウダーのためのニスをスクリーン印刷された場所のみにパウダーが散布され、熱転写シートをワンパスで製造する世界初の転写印刷システムに大きな関心が集まった。
全自動スクリーン印刷機ホットフォイル加工・印刷検査ラインは、昨年発表の箔押し加工機LQM-105を高機能化し箔機能、全面張りや多面付けを実現した。箔の型を使用しないことから汎用性や低コスト性に優れ、3インチコアの採用で箔の交換頻度を低減させ、交換を片側から可能とした。ホットフォイル加工後には検査装置により不良検知を行い、品質管理を万全としたシステムを披露した。
桜井隆太社長は「お客様にはサクライが考える新しいマーケットの創造を披露させていただいた。新型コロナに関して国のガイダンスにそって安全を確保した。ご来場いただいたお客様、全ての関係者に感謝したい。今回の新技術発表会が新たなスタートとなる。引き続き、岐阜工場でお客様ごとに個別のデモを行う。また海外のお客様に対しても出来るだけ早い機会に見て頂くよう準備を進める。シルクスクリーンとインクジェット、ホットフォイルというテクノロジーミックスにより印刷会社の新しいマーケット、新しい付加価値を作っていきたい」と新技術発表会の成果を述べている。