東印工組 新理事長に滝澤光正氏が就任
東京都印刷工業組合は5月11日、東京都中央区の日本印刷会館で総代数名、理事数名の最少人数で令和2年度総代会を開催し、任期満了に伴う役員改選で滝澤光正氏(滝澤新聞印刷)が理事長に就任した。同日に開催されたプレス発表会では、書面により決議された総代会の内容と滝澤新理事長率いる新体制について説明した。
発表会の冒頭、滝澤理事長は「目下、新型コロナウイルス感染症の蔓延により経済的に戦後最悪とも言われる未曽有の危機に陥り、印刷産業も急激な消費の減退による売上の減少に見舞われている。こうした厳しい状況の中で、組合の使命としては、かつて水上光啓元理事長が示した連帯・共済・対外窓口という機能に尽きると考えている。一社では解決できない共通の経営課題に対し、同じ立場の中小印刷会社が集い、力を合わせることで解決を図るのが組合の役割だ。まずは経営に有効な情報の収集といち早い組合員への発信に努める。苦しい環境だからこそ組合事業に積極的に参加して頂き、中小印刷業の経営者の仲間と志を共に、印刷産業をHappy Industryとして未来へつないでいきたい」と所信を表明した。
滝澤理事長から臼田前理事長に感謝状が贈呈され、臼田氏は「東印工組の理事長を拝命した4年前の挨拶で『三世代が集える東印工組』というフレーズを発したことを覚えている。地元に根付いた産業として、数値では測れない世代を超えた付き合いができる場所を提供することは、組合のメリットそのものだと考えている。どこまで実現できたかはわからないが、4年間やり遂げられたのは先輩、仲間、家族である印刷関連各社の皆様のおかげだと感謝している。これから滝澤新理事長の元、新たな東印工組の扉が開かれる。まずはコロナ禍を乗り越え、全組合員の協力による東印工組の益々の発展を期待している」とエールを送った。
今年度の事業としては、印刷産業が社会に対し引き続き、幸せを創るHappy Industryとしての役割を担っていくため、印刷産業の構造改革、組合員企業の持続的な成長、発展を目指す。具体的にはIoT技術を活用した各社の収益の見える化促進と、各組合員企業の生産システム連携と効率化を目指すDX(デジタルトランスフォーメーション)の調査研究と推進を図る。
【新役員一覧】(敬称略)
理事長=滝澤光正(新宿支部、滝澤新聞印刷)
副理事長=瀬田章弘(足立支部、弘和印刷)、福田浩志(豊島支部、ウエマツ)、土屋勝則(文京支部、音羽印刷)、白橋明夫(京橋支部、白橋)
専務理事=池尻淳一(本部、東京都印刷工業組合)
常務理事=惟村唯博(城南支部、光写真印刷)、小島武也(城南支部、武揚堂)、田畠義之(京橋支部、久栄社)、富澤隆久(上野支部、富沢印刷)