東京都・三笠紙業 事業停止、事後処理を弁護士一任(新型コロナウイルス関連倒産)

三笠紙業株式会社(東京都荒川区)は、3月31日に事業を停止し、事後処理を破入信夫弁護士に一任した。負債は2021年4月期末時点で約2億4700万円。
同社は、1951年に設立した紙製品卸業者。角底紙袋を主体に、化学フィルム・特殊紙などラミネートの印刷加工販売を手がけ、関東・北陸・東北エリアを中心に和菓子・洋菓子メーカーを得意先としていた。
しかし、得意先業界の縮小や競合激化もあり売り上げが減少。2014年には印刷加工を外注に変更し、本店を移転するなど固定費削減に注力し、2018年には黒字化させた。しかし、2020年以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響で得意先の業績が急速に悪化し、それに伴い売上高は落ち込んでいた。影響が長引くなかで資金繰りがひっ迫し、緊急融資制度を利用した借り入れを行うも事業の立て直しには至らず、今回の事態となった。

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