東京製本組合・新宿支部 創立80周年式典開催で130人超が参集
東京都製本工業組合新宿支部(井上正支部長)の創立80周年および新宿製本福祉協同組合(中澤利政理事長)の創立60周年記念式典が、11月16日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で盛大に行われた。会場には組合員だけでなく、新宿区長をはじめとする来賓や関連業者など合わせて130人を超える人が集い、周年を祝った。
冒頭の主催者代表挨拶では、井上支部長と中澤理事長が登壇。井上支部長が令和元年となってから自然災害に日本列島が見舞われたことに触れつつも、その一方でスポーツでは多くのプレイヤーの活躍が見れた年となり「記憶と記録に残る年になるのではないか。こうした年に式典を開催できたことは執行部の尽力によるもの。本日、出席して頂いた皆様には楽しいひと時を共に、過ごしてもらいたい」とした。
式典では、各種表彰も行われ、歴代支部長3名、歴代理事長3名に対する記念表彰と、功労者に対する特別表彰を行った。また絵永年勤続者表彰では、12社から36名を表彰した。
来賓挨拶では、新宿区の吉住健一区長と東京都製本工業組合の田中真文理事長が挨拶。吉住区長はマイスター制度の認定を受けている人材を持つ製本組合の技術力を評価すると共に、電子書籍化などデジタルメディアが普及する一方で、「手元に持っていたいという想いを可能にする紙媒体は末永く繁栄すると思う。今後も業界をの活性化と隆盛を祈念する」とお祝いを述べた。
田中理事長は、80周年を迎えることができた背景には先達の苦労、従業員やその家族の協力があったからこそであると述べると共に、製本組合全体の規模が縮小していることにも触れ、「他の業界に頼らないと生き残れない業界ではダメだと思う。企業ごとに様々な発想があると思う。それを励みに頑張らなければならない。現在は、社会だけでなく、印刷産業全体でも値上げ機運がある。このチャンスをうまく活用してほしい。お互いが納得できるかたちでの取引環境の改善に努力して頂きたい。組合もそれをサポートできるようにしていきたい。そして新宿支部の皆様には90年、100年を目指した発展を祈念します」と述べた。
歓談の合間には、ものまねタレントの星乃泉水さんによる余興もあり、会場を盛り上げた。