東京・吉田折本所 破産手続き開始決定受ける(新型コロナウイルス関連倒産)
東京都大田区の有限会社 吉田折本所は、5月6日、東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債は、約2億円。
同社は、1948年創業、1960年に法人改組した製本・折本業者。各種イベント関連向けのカタログ・パンフレット・冊子類を専門に製本・折本を手がけていた。音楽CDのジャケットの製本業務の受注伸長によって業容を拡大したが、その後、CDを中心とした音楽市場が縮小し、デジタル媒体の普及などによりパンフレットなどの製本・折本に関する受注も減少。近年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で各種イベントなどの中止が相次いだことで、パンフレット類の受注が大きく減少していた。業況の悪化に加え、前代表の体調不良もあり事業継続が困難となり、4月12日付で事業を停止していた。