東京・サンケイ総合印刷 特別清算開始命令受ける、業務は大阪へ統合
東京都千代田区を本社とするサンケイ総合印刷株式会社は、12月6日、東京地裁より特別清算開始命令を受けた。負債については2021年3月期末時点では約15億9,700万円。
なお、今年3月、戸田印刷事業を除くすべての事業を分割し、大阪市を本社とするサンケイ総合印刷株式会社へ承継・統合し、新体制へ移行。これにより事業については大阪のサンケイ総合印刷株式会社により通常通りの営業が行われている。
同社は、1987年6月に設立。株式会社産業経済新聞社の連結子会社として、業界誌や商品カタログ、フリーペーパー、タブロイド紙、社内報、あるいは地方公共団体の広報誌などの印刷を行っていた。しかし近年、インターネットの利用者増などの影響で新聞購読者が減少、それに伴い新聞折り込みチラシや紙媒体での通販雑誌、フリーペーパーなどの利用が減少するなどで売上高は減少。受注における価格競争が激しく、厳しい運営を強いられていた。
こうしたなかグループ再編の動きがあり、今年3月10日に吸収分割により戸田工場の製造事業および工場資産を除く全ての事業に関する権利義務はサンケイ総合印刷株式会社に承継した後、同社は10月31日開催の株主総会の決議により解散した。