東レ 業界初の完全水現像フレキソ版「RESOLUCIA」を開発、樹脂凸版市場で世界 No.1 シェア を誇る TORELIEFの技術を応用展開
東レ株式会社はこのほど、完全水現像の製版方式および、高精細な印刷品質を実現するフレキソ版を開発した。同製品は、2024年1月から新ブランド「RESOLUCIA」として販売を開始する。
東レは、樹脂凸版印刷市場で、高精細な印刷品質と高い耐久性を両立した TORELIEFを長きにわたり提供している。同社は近年の樹脂凸版印刷からフレキソ印刷への移行を受け、これまで樹脂凸版印刷市場で世界No.1 シェアを築き上げてきた TORELIEFの技術を展開し、このたびラベル用途向けのフレキソ版RESOLUCIAを開発した。
新ブランド RESOLUCIAは、高精細(Resolution)+鮮明(Lucid)+先端を行く(Advance)を組み合わせており、フレキソ版で色彩鮮やかな印刷を実現したいという思いから誕生した。
RESOLUCIAは、東レの技術革新によって 200 線レベルの高精細に対応したことで、画像再現性が向上しただけでなく、完全水現像により、製版時間が約 24 分と業界で一般的な溶剤現像方式と比べ約 70%以上短縮され、高い生産効率も実現した。また、TORELIEFをはじめとした樹脂凸版を既に利用している場合は、RESOLUCIAの導入にあたり新規の製版設備投資が原則不要であることもメリットに挙げられる。
販売開始に先立ち、東レはラベル業界の総合展示会 Labelexpo Asia 2023(2023年 12 月 5 日~8 日 上海)を皮切りに、今後国内外の印刷関連展示会でRESOLUCIA™は、のプロモーション活動を展開していく。
東レは今後も、「有機合成化学」、「高分子化学」、「バイオテクノロジー」そして「ナノテクノロジー」という東レのコア技術を駆使して、社会を本質的に変える力のある革新的な素材の研究・技術開発を推進していく。また、将来的に包装材料のリサイクル志向が強まることにともない、包装基材のモノマテリアル化が進むと予想されることから、モノマテリアル軟包装印刷に RESOLUCIA™を適用するための研究も進めていく。