昭和書体 ”鬼滅の刃”で知られる書家・綱紀栄泉氏など210種の書体を収録したフォント集「昭和書体全集」をDL版&パッケージ版で発売

人気ゲーム「戦国無双シリーズ」やアニメ「鬼滅の刃」などで話題となった毛筆フォントメーカー株式会社 昭和書体が、サプライズメモリーキャンペーンとして、フォント集「昭和書体全集」の発売を開始した。
発売となるフォント集のDL版は、9月1日より開始。昭和書体HP他各販社サイトで実施する。
一方、パッケージ版は、9月1日より先行予約を受け付け、10月1日より発送。(キャンペーンは予定本数に達しだい終了する予定)

「鬼滅の刃」で知られる書家・綱紀栄泉氏のフォントが使える!
今回のキャンペーン企画は、専属書家・綱紀栄泉氏が、今年3月に死去したことをうけて行われる。故人の遺言ともなった「もっと安くして、全国で私の文字を1人でも多くの方々に使ってほしい」との思いを実現したもの。

販売するのは、既存定価15万4,000円の「昭和全書体セット」に、社外書家3点の新作を加えた『昭和書体全集』。
具体的には、
①ダウンロード版(JIS90 OpenType 他 TrueTypeも有り)
②パッケージ版(JIS90 OpenType・TrueType、JIS2004 OpenType・TrueTypeの4種収録【DVD2枚組】)
の2種類を期間限定で販売する。

税別、送料別でありながらもダウンロード版なら10,000円(92%off)、パッケージ版でも25,000円(82%off)という破格値での提供となる。収録詳細は和文フォント92書体、欧文フォント114書体、梵字フォント4書体、合計全フォント210書体をラインアップしている。

毛筆和文フォントを92書体揃えたフォント集は本邦初であり、210の毛筆書体というボリュームであることから永久保存版とも言えるフォント集となっている。

昭和書体全集パッケージ版
収録書体一覧

【昭和書体専属書家 綱紀栄泉について】
看板屋として家族を食べさせるまでの栄泉は16歳時に画家を志望し京都で入塾するも、16歳という若さと田舎出身ということからのいじめで挫折し帰郷します。元来指先が器用だったことから、親戚の時計屋で修業し、わずか2年で開店するが同級生たちへの売掛未収が響き廃業してしまいました。
その後、絵の才能を活かし映画館の広告部に入社し腕を振るってきましたが、18歳で親の反対を押し切り結婚した矢先、店舗としていた借家が大火の類焼により全てを無くしてしまいました。
この時一念発起し看板屋の修行をする為、単身で東京へ行き修行先が見つかるまではガス工事の現場で働きながら一年程で世田谷の看板屋に就職し修行を重ね、22歳で帰郷し看板屋を開業しました。まだまだ文字書きは未熟でしたが、高度成長期の時代にあり、不安定ながらも事業を続けその腕を磨き、長男の茂樹と孫の太樹とともに看板事業は続けていきました。
時代は俗に言うバブルの崩壊をもろに受けて先の見通しも立たなくなる時、ある資材屋の言葉を受け、茂樹たちにより栄泉が書く毛筆文字をフォント化する計画を考えついたのです。
それが「昭和書体」の始まりとなり、約15年間書き溜めた毛筆が今回の「昭和書体全集」となりました。
http://koueisha.ecnet.jp/

書家・綱紀栄泉氏(自身のアトリエにて、2022年3月撮影)

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