日経メッセ「街づくり・店づくり総合展」開催 JapanShopで多彩な新提案
「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展-後半会期-」が、3月6日から9日まで、東京・有明の東京ビッグサイトで開催している。
同イベントでは、「JAPAN SHOP 2018」「建築・建材展 2018」「LED NEXT STAGE 2018」「リテールテックJAPAN 2018」「SECURITY SHOW 2018」に加え特別企画の「商空間・住空間NEXT 2018」が併催され、未来の街をつくる技術・製品・システムが一同に集まり、最新情報や最新提案が行われている。

中でも、壁紙から商品POPまで店舗運営に関する様々なシステムや素材などが並ぶ「JAPAN SHOP 2018」には、印刷関連企業も出展しており、壁紙やサイネージなどの提案が多くみられた。
看板や大判ポスターなどサイン事業を行うサインアーテックは、大判インクジェット(600㎜×2500㎜対応)で制作する金箔の表現を新サービスとして紹介。従来から金箔の素材(メディア)へのカラー印刷は行ってきたが、金色に表現したい部分を金色のインクで表現するというもの。インクジェットに反応する金のインクと同社のプリンター技術を融合した新サービスで、会場では黒いメディアに白インクと金インクで表現した和風テイストの出力見本が注目を集めた。
デジタルサイネージで知られる滋賀県の田中印刷所はNIPPON MONO ICHI(中小機構)のエリア内に出展。季節やシチュエーションによって衣装の着せ替え可能なヴァーチャルマネキンのサービスを紹介した。
また、オンデマンド印刷サービスを行っているコスモメディアサービスも出展。水を使ってウインドウに貼ったり・はがしたり、何度でも再利用できる透明なメディア「SKELETONE」を紹介。店舗のガラスの装飾などが手軽にできるので、コスト削減とタイムリーな店頭POPの利用が期待できる。


また、大日本印刷では、壁面装飾としてのサイネージ利用や壁紙に使える建装材について提案。凸版印刷は、意匠・機能・耐久性に優れた化粧シート開発と製造について紹介した。
メーカー関連では、FFGSでは、新製品のハイパフォーマンスLED UVインクジェットロールプリンター「Acuity LED 1600R」をはじめ、Acuityシリーズを使ったデザイン性の高い内装やグッズ製作を、事例を通じて紹介した。事例では、プリンテック、セントラルプロフィックス、スズキ、エス・エス、博多装工の各社が実際に出力したものなども展示。その他に、レンチキュラーレンズへの出力見本なども並んだ。



ミマキエンジニアリングは、新製品のPrint&Cut機能搭載UVプリンタ「UCJV300-75」を使った店頭POP類を丸ごと制作するシステムを提案。「UCJV300-75」は、カット機能がついているので、印刷+カットして出力される。データ制作についても、デザインテプレートを用意しているので、データ制作が苦手な人でも使いやすい仕様になっている。
その他に、持ち運びや差し替えも簡単な「ライトファブリックデザイン」、LEDフラッシュサインと融合させることで新しい表現が可能になる「フラッシュLED Day&Nightパネル」や、ウインドウフィルム5層印刷で表裏を異なるデザインにするアイデア、カーラッピングの実演など盛りだくさんの内容を提案した。
また、トヨテックも出展。page2018でも出展していた立体スキャンを可能にするスキャニングソリューション「METIS SURF 3D」に加え、スキャニングソリューションで読み取ったデータを使って、データ通りのカタチに切り出す切削RPマシン「MODELA PRO」で、見本通りに切り出してカタチを再現する新しいものづくりを提案した。

