日本WPA 熊本の総会&復興見学会に100人超

一般社団法人日本WPAは、第7期定期総会を6月16日、熊本市のANAクラウンプラザで開催し、全国から106社が出席して行われた。当日、総会前には、熊本地震で被災した敷島印刷への復興見学会も行われたほか、総会後には印刷通販で急成長するプリントネットの小田原洋一社長による講演会も行われた。
第7回総会では、田畠久義会長から昨年度事業の事業の報告が行われた。

昨年は、drupa視察、水なし印刷の国際交流、東レチェコ工場の見学、海外の協賛企業との交流、エコプロ展への出展、エコかるた作成と小学校での「かるた大会」の開催などを行ったほか、千葉大学画像工学科100周年のイメージラボ開設へ寄付金も贈呈。
「商業印刷分野でのUV水印刷化が進む中で、新たに水なしLED-UV印刷を開始する傾向が出ている。印刷機のリノベーションによる水なし印刷への転換は、印刷品質の向上・安定化が図られ、実施した企業の評価は高い。リノベーションプラス後付LED-UV装置が今後の大きな流れになろうとしており、日本WPAの会員増にもつながっている」と語った。
新年度は、省電力UVインキの「NONVOC」ロゴマークを印刷業界統一マークとして普及させることで、環境優位性をクライアントに認識を獲得することを目指す。また、プロモーションビデオも制作しており、バタフライロゴマークの活用などの新規事業を展開する。


なお今回、日本WPAは、総会の前に、熊本地震から復興するWPA会員の熊本県宇城市松橋町の敷島印刷株式会社を訪問した。
敷島印刷では、水なし印刷を中心に環境印刷への取り組みを行い、企業全体で『現場力』の向上に取り組んでいる。
