日本HP 事業説明会でデジタルプリンティングは成長分野
日本HPは1月24日、東京都港区のザ ストリングス 表参道で事業説明会を開き、新年度の各事業分野の取り組みを説明した。
同社代表取締役社長執行役員の岡隆史氏はHP Inc.と日本HPの業績を報告。売上高は前年比9%増の約5.8兆円を達成し、全ての地域、製品でプラス。PCとプリンタを合わせた出荷台数が約8,700万台に及んだ。また、日本HPのPCのシェアが20%に達し、10期連続でマーケットの平均を超え、好調を維持した。
岡氏はHPのビジョンである“Keep Reinventing”のもとに「世界初のテクノロジーを出していく」と述べ、①急速な都市化、②人口動態の変化、③ハイパーグローバリーゼーション、④イノベーションの加速、の未来のメガトレンドに則した製品開発を強調した。また、成長分野の一つにデジタルプリンティングを据えて、「デジタル印刷のシェアはまだひと桁で、デジタル化率が遅れている。40%はデジタル印刷に移行してもおかしくない」」と国内市場の見通しを語った。
執行役員デジタルプレスビジネス事業本部本部長の小池亮介氏は印刷向けオペレーティングシステム『HP Print OS』を紹介。印刷業のIT化を進めるほか、drupa2016で発表した『HP Indigo 12000 デジタル
印刷機』がすでに700台を出荷したことを報告した。また、2018年は1,600dpi高解像ヘッドモデルの『HP Indigo 12000HD デジタル印刷機』の出荷を開始すること、高速インクジェット印刷機の『HP PageWide Web Press』の出力枚数が世界的に増加し、2017年で累計2,500億頁(A4換算)に達したことを紹介し、「今後、注力分野はパッケージの分野」と述べ、段ボール向けの製品投入への意欲を示した。