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日本自費出版ネットワーク 第27回日本自費出版文化賞受賞作決定、今年度は「色川大吉賞」「シルバー特別賞」を新設

 第27回日本自費出版文化賞(一般社団法人日本グラフィックサービス工業会主催、NPO法人日本自費出版ネットワーク主管)の最終選考結果発表会が9月5日、東京の吉祥寺東急REIホテルで開催され、718点の応募作品から17点を入賞作品に選出した。
 最終選考会では厳密な審査の上、大賞に「海と大地と共同の力 反CTS金武湾闘争史」(金武湾闘争史編集刊行委員会、沖縄県、地域文化部門)を選出した。
 今回より、同文化賞に多大な貢献をした初代選考委員長の故・色川大吉氏の名前を冠した「色川大吉賞」を新設。色川氏の研究領域に重なる「地域文化部門」、「個人誌部門」、「研究・評論部門」から、同氏の思いにふさわしい作品を表彰する。今回は、「俳句の地平を拓くー沖縄から俳句文学の自立を問うー」(野ざらし延男、沖縄県、研究・評論部門)が同賞を受賞した。

また、各賞受賞者以外の入選者で、最高齢の入賞者に特別に授与される「シルバー特別賞」が新設された。今回は菱谷良一氏(102歳)著の「百年の探究ー眞の自由と平和を思考し続けてー」(北海道、個人誌部門)が受賞した。

 冒頭の挨拶で、日本グラフィックサービス工業会の岡本泰会長は、「今回ついに応募点数が700点を超えた。今回からは色川大吉賞を新設したが、同氏は『自分史を作るということは、歴史の中に自分が参加していることを確認する作業』という、素晴らしい言葉を遺している。新たにシルバー賞では、102歳の人が編纂をされた出版物が受賞した。こういったことも自費出版の活動が益々日本の中で広まっていると感じる。今後も800点、1000点と応募点数が増やし、自費出版文化を盛り立てていきたい」と述べた。


表彰式は11月9日、アルカディア市ヶ谷において開催される。
最終選考結果は、日本自費出版ネットワークホームページまで。

9月5日、東京の吉祥寺東急REIホテルで開催
主催団体ジャグラの岡本泰会長が開会の挨拶に登壇
大賞の「海と大地と共同の力 反CTS金武湾闘争史 」
色川大吉賞:「俳句の地平を拓くー沖縄から俳句文学の自立を問うー」
シルバー特別賞:「百年の探究ー眞の自由と平和を思考し続けてー」

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