Home 業界

日本印刷産業連合会 第74回全国カレンダー展のチャリティーカレンダー販売金を産経新聞厚生文化事業団の「明美ちゃん基金」に寄付

 一般社団法人日本印刷産業連合会と産経新聞社は、共同で開催した「第74回全国カレンダー展」でのチャリティーカレンダーの販売金12万3千円と日印産連からの寄付金を合わせた50万円を、国内外の心臓病の子供を救う「明美ちゃん基金」(産経新聞社 提唱)に寄付した。
 寄付金は3月29日に産経新聞社本社(東京都千代田区大手町1-7-2)にて北島義斉会長から産経新聞社の近藤哲司社長に寄託された。

「全国カレンダー展」は「企業の文化的メッセージを伝えるコミュニケーション手段」「人々の生活空間に潤いを与える印刷媒体」といわれるカレンダーの印刷技術や企画・デザイン力あるいは機能性や実用性に優れた作品を顕彰するコンクールで、今回、第74回を迎えた。
 12月に審査会が行われ、経済産業大臣賞・文部科学大臣賞を受賞した作品をはじめ審査を通過したカレンダーの展示会を、2023年1月30日から2月3日までの間、東京サンケイビルのブリックギャラリー(千代田区大手町1-7-2)で東京展として開催し、受賞作品を展示するとともに、来場いただいたお客様に上位賞に輝いた作品のチャリティー販売を行っている。
 1月30日から31日の2日間の会期中に123部を販売し、12万3千円の善意が集まった。

「明美ちゃん基金」は先天性の心臓病などに苦しみながら、経済的な事情で手術を受けることができない子供たちを救うため、産経新聞社が提唱して設立された基金。
 昭和41年6月、生まれつき右心室と左心室の間に穴が開いている心室中隔欠損を患い、「手術をしなければあと2、3年の命」と宣告されたものの、手術費用を賄うことができなかった鹿児島県の少女、伊瀬知明美ちゃん(当時5歳)の記事をサンケイ新聞(現・産経新聞)に掲載したところ、大きな反響とともに、読者から「明美ちゃんを救ってほしい」として多額の善意が送られ、寄せられた善意をもとに、産経新聞社は「明美ちゃん基金」を設立したことが始まり。明美ちゃんは適用第1例として東京女子医大付属心臓血圧研究所で手術を受け、元気な体になった。
 国内で心臓病の子供への公的扶助が充実して以降は海外にも支援の輪を広げ、これまでに基金が救ってきた子供は国内外合わせ500人以上にのぼる。

関連記事

最新記事