日本印刷産業機械工業会 国際規格「ISO 12647-7」の変更に伴い、Japan Color認証制度プルーフ運用・機器認証の基準を改訂【2025年】
一般社団法人日本印刷産業機械工業会は、「Japan Color認証制度」のプルーフ運用認証およびプルーフ機器認証の基準を改訂した。
この改訂は、デジタルプルーフに関する国際規格「ISO 12647-7」の変更に伴うもので、色差式の見直しや審査基準の追加・削除が含まれる。
Japan Color認証制度とは?
Japan Colorの目的と役割
Japan Color認証制度は、ISOの国際標準に準拠し、日本のオフセット枚葉印刷の標準色である「Japan Color」に基づいて印刷の色精度を保証する制度である。印刷業界における色管理の統一を目的とし、2009年に「標準印刷認証」を開始。その後、「マッチング認証」「プルーフ運用認証」「プルーフ機器認証」「デジタル印刷設計認証」などが順次追加されてきた。

プルーフ運用認証・プルーフ機器認証の重要性
「プルーフ運用認証」は、現場でのプルーフ機器の適正な運用を保証し、印刷用途として信頼性の高いプルーフの出力を可能にするものである。一方、「プルーフ機器認証」は、プルーフ機器が一定の品質基準を満たしたプルーフを出力できる能力を証明する。これらの認証は、印刷物の品質を安定させるために重要な役割を担っている。
改訂の背景 – ISO 12647-7改訂の影響
Japan Color認証制度は、関連するISO規格の改訂に応じて基準を見直すことが原則とされている。今回の改訂は、デジタルプルーフに関するISO 12647-7の変更を受けたものであり、特に色差式の変更が大きなポイントとなる。
改訂の概要 – 色差式の変更や審査基準の見直し
色差式がΔEからΔE00へ変更
従来の色差式「CIEDE1976(ΔE)」から、新たに「CIEDE2000(ΔE00)」へと変更される。従来のΔEは、人間の視覚と異なる評価を生じる場合があった。たとえば、無彩色ではΔEが小さくても視覚的な違いが大きく見える一方で、鮮やかな色ではΔEが高くても視覚上の差異が小さく見えるという問題があった。ΔE00は、このような視覚的なズレを補正するために導入された色差式であり、より正確な色評価が可能となる。
主な改訂内容
✅ 変更される基準値
ベタ色彩値、面内ムラ、変退色、曝光検査、グレーバランス測色用パッチ(対象変更) など
✅ 新たに審査対象に追加される項目
色彩値の測色条件
機器安定性(Kベタ・K40%が追加)
変退色・曝光検査(CMYRGB40%が追加)
用紙の光沢
❌ 削除される項目
連続出力
一部の用紙試験
改訂により期待されるメリットとは?
今回の基準改訂により、より精度の高い色管理が可能となる。特に、ΔE00の導入によって人間の視覚に即した色評価が行えるため、印刷物の品質向上が期待される。また、審査基準の明確化により、業界全体の標準化が進むと考えられる。
Japan Color認証制度に関するよくある質問
■ Japan Color認証を取得するメリットは?
認証を取得することで、以下のメリットがある。
印刷品質の標準化:Japan Colorに準拠した色管理が可能になり、品質のばらつきを防ぐ。
顧客の信頼向上:一貫した品質の印刷物を提供できるため、取引先からの評価が向上する。
業務効率の改善:色校正や印刷のやり直しを減らし、コスト削減につながる。
国際基準への適合:ISO規格に準拠しているため、海外取引の際にも品質保証の証明として活用できる。
■どの企業が対象となるのか?
Japan Color認証は、印刷業界全般に適用される制度であり、特にオフセット印刷やデジタル印刷を手がける企業にとって重要な指標となる。
■申請プロセスは変更されるのか?
基本的な申請プロセスに大きな変更はないが、新基準に基づく審査が適用されるため、事前に準備が必要となる。
まとめ – Japan Color認証の新基準で変わる印刷業界
Japan Color認証制度の改訂は、ISO規格の最新動向を反映したものであり、印刷品質の向上を目指す業界にとって重要な変革となる。特に、色差式の見直しや審査基準の明確化は、より正確な色管理を可能にし、標準化の促進につながるだろう。今後、印刷業界の各企業は、新基準への対応を進めることで、さらなる品質向上を図ることが求められる。
詳細はこちら▶https://japancolor.jp