日本写真印刷コミュニケーションズは、オフセット印刷と同等の色調再現が可能なカラーデジタル印刷システムを開発し、小学館が刊行する豪華美術書『Eternal Collection 2016・春』（2016年3月刊行）に採用された。
同社は、1929年の創業時より現在に至るまで展覧会図録、写真集、豪華装丁の美術本など高品位な美術印刷分野で顧客から高い評価を得ている。同社開発の高品質カラーデジタル印刷システムは、デジタル印刷機の独自カスタマイズと永年培った製版技術を基にしたソフトウェアの組み込みにより構成されている。加えて、デジタル印刷以前の中間材料であった製版フィルムをデジタルデータに置き換える技術を融合させ、一貫したカラーマネジメントを実現した。
これにより、従来は一定の印刷数量に達せず出版の機会を逸していた美術本や、再版費用の制約により品切れになっていた希少本を必要な部数だけ作成することが可能となる。豪華美術書『Eternal Collection 2016・春』の刊行にあたり、小学館からは、その色調再現の品質とともに、「潜在的なニーズはあるのに品切れになっていた豪華本を提供できるようになったことは非常に喜ばしいこと」と評価されている。