日印産連 VOC警報器をGP資機材に認定

VOC警報器
VOC警報器

一般社団法人日本印刷産業連合会(日印産連)は、オフセット印刷工場において有機溶剤等による健康障害防止のため、あらかじめ決められたVOC気中濃度を越えると警報を発する「VOC警報器」XH-981Gを、GP資機材として認定した。

従来オフセット印刷工程では、作業環境へのVOCの発生は少ないと考えられていたが、熱線式半導体センサーを利用して作業中のVOC濃度の変化を連続的に測定したところ、特にインキローラー洗浄時に多くのVOCが発生することが判明し、その対策が求められていた。

日印産連は新コスモス電機と共同で、VOC濃度が一定レベルを超えるとこれを検知して警報を発し、保護具の利用や、洗浄剤使用量の抑制、空気の換気、作業フローの見直しを促す「VOC警報器」を開発。警報器は、複数の印刷事業場の協力を得て2年に渡るフィールドテストを実施し、安定稼働を確認した。

このたび新コスモス電機が「VOC警報器」を製造販売することになり、日印産連としては警報器の機能、性能などを厳正に審査した上で、GP資機材として認定した。

当警報器の販売については、新コスモス電機が日印産連会員10団体に向け、一般に販売する前に団体向けに販売を開始する。

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