日印産連 2022年新年交歓会盛大に 新たなチャンス見出し発展する業界へ
(一社)日本印刷産業連合会(藤森康彰会長)は1月6日、東京都港区のThe Okura Tokyo(旧:ホテルオークラ東京)で「2022年新年交歓会」を開催し、新年のスタートを切った。
新年交歓会の冒頭、日印産連の藤森会長は「昨年は、新型コロナウイルス後の業界の回復・発展を目指し、『アフターコロナプロジェクト』を推進しました。その成果を冊子『Change Together』にまとめ、9月に会員10団体の各社にお届けした。プロジェクトでは、コロナ禍という危機を“変化によるチャンス”と捉えて経営改革に取り組む人々の姿が浮かび上がり、印
刷業界の底力を感じた。一方で、従来の商慣習から脱却できない印刷業界の実態も改めて認識することとなった。冊子の終わりには、各社と日印産連がそれぞれ取り組むべきことを、提言として掲げている。今後は、この提言を具体的に推進するための組織や仕組みを再構築し、コロナ禍によってパラダイムシフトした新しい社会の枠組みの中で、『Change Together』、新たなチャンスを見出し、発展する業界に変わりたいと思う。日印産連は、本年も『アフターコロナプロジェクト』の提言を踏まえ、従来にも増して会員10団体との連携を強化し、賛助会員の皆様共々SDGsに則った活動を推進していく」と新年の挨拶を述べた。
来賓からは経済産業省商務情報政策局の藤田清太郎審議官が登壇し、「印刷産業は全国各地に隈なく広がり、地域に根差した産業である。それのため、印刷産業が事業領域の拡大や新たな技術の開発に挑戦し、新しい価値を生み出すことは、日本経済の底上げに大きく寄与する。印刷業の枠を超え、地域の課題に対応した取り組みや業界全体としての生産性向上と付加価値創出に取り組むことは、日本の経済を牽引すると大いに期待している。経済産業省では引き続き、印刷業界含めたコンテンツ業界のDXを一層支援していく」と祝辞を述べ、衆議院議員の山田美樹氏、海江田万里氏の挨拶の後、マスク着用の上、賀詞交換に入った。
引き続き、(一社)日本印刷産業機械工業会の森澤彰彦会長が「今年は11月に、プリプレス&デジタルプリンティング機材協議会と当工業会の主催で日本最大規模の印刷業界の展示会『IGAS2022』を開催する。次の新しい成長に向けての礎になるよう準備を進めているため、ぜひご参加いただきたい」と挨拶した上で乾杯の音頭をとり、歓談に入った。
宴もたけなわで、日印産連会員10団体の代表者が登壇し、日印産連の浅野健副会長の中締めで閉会した。