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日印産連 9月印刷の月に380名 本木昌造翁の精神を引き継ぎ新たな一歩を

(一社)日本印刷産業連合会(日印産連)は9月11日、東京都千代田区のホテルニューオータニで「2024年9月印刷の月」記念式典を開催し、日印産連表彰受賞者27名1団体を表彰した。会場には、印刷業界関係者380名が出席した。

 日印産連の麿秀晴会長は冒頭の挨拶で、「9月印刷の月は幕末から明治にかけて活版印刷の祖として活躍した本木昌造氏の功績を称え、印刷産業の普及を推進してきた。今年は同氏の生誕200年を迎える。今一度原点である本木昌造氏のチャレンジ精神に想いを馳せ、激変する事業環境に積極的に対峙し、新たな一歩を踏み出す一年としたい。我々の仕事は印刷物に留まらず情報サービス、包装材、販促グッズ制作からイベント運営など多岐に渡り、アート、ファッション、エンターテイメントなどをインフラから支え、情報文化の発展を支えてきた。日印産連では現在、印刷業の持続的な成長を目指し、長期的な視点に立って2030年のあるべき姿を見据えた、グランドデザインの策定に取り組んでいる。印刷産業が社会に求められる産業であり続けるために、これまで以上に会員10団体が協力し、新たな価値創出、事業領域拡大に向けた連携、協創を推進していく」と今後の展望を述べた。

 表彰式では、印刷功労賞の12名、印刷振興賞の15名、特別賞の1名が表彰を受けた。

表彰式の最後、受賞者を代表し、滝澤光正氏(滝澤新聞印刷㈱、印刷功労賞受賞)が「私は約30年、人生の半分を業界活動に携わった。その間数々の出来事が起こったが、自分一人ではその任を全うできなかった。一緒に汗をかいてきた仲間と先達の方々、全国の組合員の皆様の力があって、今日の私がいる。感謝申し上げたい」と謝辞を述べ、「日本の人口減少、メディアのデジタルシフト等、様々な課題はあるが、原点には人々の暮らしを創り、社会に貢献する情報加工サービスを展開していくという印刷産業の本筋は変わらない。激動の時代においてが発展していくためには業界団体の存在が引き続き大きなものになる。我々はこれからも、声を一つに印刷産業を魅力あふれる業界にしていっていただきたい」と業界全体の団結を訴えた。

380名が出席した9月印刷の月記念式典
日印産連の麿会長
受賞者を代表して挨拶する滝澤光正氏(印刷功労賞)

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