日本印刷産業連合会は、印刷産業の環境対応の適正化を図るための一助となる手引書として、1997年3月に「印刷関連法規集」を発行し、その後2003年に環境関連の法規をより充実させた「印刷産業における環境法規集（2003年版）」を発行、以降2006年版、2012年版、2017年版と改訂版を刊行し、この度、5年振りに2022年版として発行した。

環境関連の法令は新規の法規制の施行、改定等が頻繁に行われ、各種法規が複雑かつ多岐に渡っている。そこで同書はとくに印刷に関わる環境関連法規を取り上げ、その概要を分かりやすく解説し、工場立地、防災、労働安全等に関する法規の解説も加えている。印刷関連業者が企業活動、環境活動を行う上で、ISO14001やGP工場認定など環境マネジメントシステム構築・運用の際の重要な資料として利用できるよう編集している。

また、同書は「2017年版環境関連法規集」以後2022年4月までの法令の改正状況を反映させ、法改正のポイントを掲載している。さらに保有設備や作業内容から簡単に該当する法令を引くことができる「法令逆引き表」、工場運営において環境関連法規で適用される要件をまとめた「環境関連法規の適用の判断」を掲載。GP工場認定取得や環境優良工場表彰応募のガイドとして役立つよう、より利用しやすく工夫されている。