日印産連 「9月印刷の月」記念式典盛況に 3年振りの9月開催で207名が参加

(一社)日本印刷産業連合会(北島義斉会長)は9月14日、東京都千代田区のホテルニューオータニで2022年「9月印刷の月」記念式典を開催した。万全の新型コロナウイルス感染対策を講じ、講演会や懇親会を取りやめて開催された式典は、一昨年の中止、昨年の11月開催を経て、3年ぶりに本来の9月開催として207名の参加で盛況に執り行われた。

 冒頭、北島会長は各受賞者に賛辞を贈り、「本日9月14日の日本経済新聞朝刊に、日印産連および関連10団体の連名で意見広告を掲載した」と報告し、「改めて価格転嫁への取り組みを粘り強く進めるとともに品質やサービスの向上に努め、印刷産業への理解の底上げにつなげてほしい」と呼びかけた。

 その上で、日印産連は昨年、10団体と連携して「アフターコロナプロジェクト」を立ち上げ、今後の印刷産業と日印産連が取り組むべき内容を冊子『Change Together』に提言としてまとめたことを説明し、「2022年度はSDGsの推進を事業の柱として活動を強化する。6月には印刷業界用の『SDGsターゲットマッピングリスト』を開発した。所属会員企業の皆様にご活用いただき、新たな社会貢献やビジネス機会の創出にお役立ていただきたい」と挨拶した。

 引き続き、経済産業省商務情報政策局の藤田清太郎審議官が来賓を代表して祝辞を述べ、印刷業界への期待感を示した。

 日印産連表彰では、印刷功労賞9氏、印刷振興賞17氏を表彰。第20回印刷産業環境優良工場表彰では、経済産業大臣賞を受賞した㈱太陽堂印刷所第一工場をはじめ、12工場を表彰した。

 表彰式後には、第46回技能五輪国際大会(特別開催)「印刷」職種壮行セレモニーが開かれ、日本代表選手の甲斐田光氏(㈱丸信)とエキスパートの田中剛氏(ハイデルベルグ・ジャパン㈱)が登壇し、日印産連技術部会の福田浩志部会長から花束の贈呈と激励のメッセージを受け、大会に向けた意気込みを語った。

 第46回技能五輪国際大会は、9月から11月にかけて61職種が世界15ヵ国・地域で分散開催される。「印刷」職種の競技会は、スイス・アーラウのvisCampusで10月12日から15日に開催される。

挨拶する北島会長
日印産連表彰 印刷功労賞受賞者
印刷産業環境優良工場表彰 経済大臣賞受賞者
左から福田部会長、甲斐田選手、
田中エキスパート

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