一般社団法人日本印刷産業連合会と一般社団法人日本書籍出版協会は５月23日に東京都千代田区の出版クラブビルで第56回造本装幀コンクールの審査会を開催し、入賞作品21点（ダブル受賞1作品）が決定した。前回に続き、絵本作家の浜田桂子氏が審査員長として審査を行った。

募集は2022年発行の書籍を対象としており、159者315点の応募があった。その中から、21作品が入賞し、文部科学大臣賞に『海の庭』（国書刊行会刊）、経済産業大臣賞に『MARUHIRO BOOK 2010-2020, 2021』（マルヒロ刊）、東京都知事賞に『柴犬二匹でサイクロン』（書肆侃侃房刊）が決定した。

三賞受賞作品

９月には出版クラブビルにて、受賞者や関係者を招待して授賞式を行う予定で、入賞作品は国内での巡回展示のほか、ドイツ・ライプツィヒで2024年2月におこなわれる「世界で最も美しい本コンクール」へ日本代表として出品される。その後、2024年10月には、フランクフルト・ブックフェアで、世界各国からの優れたブックデザイン作品とともに公開される。最終的に、全出品作品（一部入手不可能な作品を除く）が国立国会図書館の「原装保存コレクション」として収蔵される。

＜「第56回造本装幀コンクール」 入賞作品＞（出版社／装幀者／印刷会社／製本会社）
文部科学大臣賞「海の庭」（㈱国書刊行会／泉屋宏樹／創栄図書印刷㈱／㈱ブックアート）
経済産業大臣賞「MARUHIRO BOOK 2010-2020, 2021」（㈲マルヒロ／安田昂弘 (CEKAI)／藤原印刷㈱、㈱耕文社／㈲篠原紙工）（日本印刷産業連合会会長賞とダブル受賞）
東京都知事賞「柴犬二匹でサイクロン」（㈱書肆侃侃房／牧寿次郎／モリモト印刷㈱／加藤製本㈱）