新聞折込広告統計レポート 減少傾向が続く折込み広告

一般社団法人日本新聞折込広告業協会は、「年間新聞折込広告出稿統計調査REPORT【首都圏版】」の2014年分(1月~12月)を発表している。

それによると、2014年の首都圏全体の1世帯1カ月当たりの折込広告平均枚数は487.6枚で前年比2.1%の減少だった。全体的に減少する月が多く、地域別でみても2月、3月は増加傾向にあるが、他の月では大半の地区が前年同月比で減少している。
月別にみると、1月~3月は消費増税前で出稿が増加。前年比では増加したが、4月~12月は一転して減少傾向となった。地区別では、都内(-3.3%)、都下(-2.8%)、神奈川(-2.5%)、埼玉(-1.3%)で減少しているものの、千葉( + 0.6%)は増加している。
業種別では、流通業(-0.6%)、サービス業(-2.8%)、教育・教養(-5.3%)、金融・保険(-9.0%)、不動産業(-7.7%)で減少しているものの、メーカー(+0.1%)、その他(+3.9%)は増加している。
曜日別では、いずれも前年より減少。サイズはB4サイズが全体の6割を超えているが、シェアとしては少ないもののB1サイズの出稿が増加した。
訴求内容の多いものは、トップが「廉売」の36.5%で圧倒的に多い。次いでサービス」の17.6%、「生徒募集」の10.3%、「広報」の7.3%と続く。

スーパー・コンビニが圧倒的に多い
大分類7業種のうち、構成比が高い業種の出稿上位3業種の枚数とその前年比をみると、流通業の最多出稿はスーパー・コンビニの73.3枚、次いでホームセンターの10.7枚、百貨店の9.6枚と続く。前年比でもこの3業種は増加している。

千葉のみ前年比で増加

2014年の地区別の1世帯1カ月当たりの折込広告平均枚数は、都内482.0枚(-3.3%)、都下519.5枚(-2.8%)、神奈川434.7枚(-2.5%)、埼玉544.2枚(-1.3%)と4地区で減少したが、千葉479.8枚(+0.6%)のみ増加した。
各業種の動向を地区別にみると、流通業と不動産業は、千葉のみ増加し、それ以外の全地区で減少している。
サービス業は、埼玉(+3.4%)のみ増加。メーカーは、都下(+4.5%)のみ増加した。またその他は、全地区で増加したが、反対に、教育・教養と金融・保険は全地区で減少した。

出典:一般社団法人日本新聞折込広告業協会【年間新聞折込広告出稿統計調査REPORT【首都圏版】

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