新ガリ版ネットワーク 企画展「ガリ版のある風景」を11月16日から12月1日まで
新ガリ版ネットワークは、ガリ版伝承館企画展2019「ガリ版のある風景-学校に刻まれた手刷りの温もり-」を、11月16日から12月1日まで、滋賀県東近江市の東近江市ガリ版伝承館で開催する。同企画展は、滋賀県芸術文化祭参加事業として行われるもの。
ガリ版(謄写版)は、1894年(明治27年)、滋賀県出身の堀井新治郎父子により、簡易印刷機として発明されたとされている。謄写版は、当時の軍隊、行政機関、学校などで使用され、大正時代になると映画、美術、文学同人誌、労働活動機関紙の発行など採用の場を広げていった。
中でも特に教育分野においては、識字率の向上に付与し、教育の近代化や諸制度・各種技能の西欧化を支えたツールであるとも言われている。学校教育の現場では、明治30年代に東京大学等で使われるようになって以降、関東地方を中心に広がり、大正時代には全国の学校に普及した。
今回の企画展では、1世紀にわたる学校教育におけるガリ版の果たした役割を「学校のガリ版印刷あれこれ」「アンドー・トーシャと学校」「教師たるもの、謄写版を持つべし」の3つのテーマから探る。
また11月17日には「展示室の学校でガリ版体験してみよう!」も開催。展覧会オリジナルポストカードづくりが体験できる。同日は、ガリ版祭りも開催する。
<「ガリ版のある風景-学校に刻まれた手刷りの温もり-」開催概要>
会期:11月16日(土)~12月1日(日)10時~16時 *火曜休館
場所:東近江市ガリ版伝承館(滋賀県東近江市蒲生岡本町663)
入館料:無料
問合せ先:蒲生コミュニティセンター Tel.0748-55-0207
蒲生地区ホームページ:https://www.gamoyume.org