廣済堂 京都・佐川印刷と業務提携、豊中工場閉鎖で関西の生産を委託
廣済堂(東京都港区)と、佐川印刷(京都府向日市)は、廣済堂豊中工場(大阪府豊中市)閉鎖に伴う生産委託と両社の協業を推進する業務提携契約を締結した。
国内の一般印刷市場は情報メディアの多様化による需要の低迷などを背景に市場の縮小が続いている。こうした市場環境を踏まえ、同社では印刷事業の主力工場をさいたま工場(埼玉県さいたま市)と定め、生産機能の選択と集中、設備の見直し、人員の最適化を含む工場再編を行う。工場再編で、西日本を中心とした印刷物の生産を担ってきた豊中工場は 2020年9月30日に閉鎖。その生産を佐川印刷の日野工場(滋賀県蒲生郡日野町)をはじめとする各工場に委託して、サービスを提供する。
また、廣済堂の首都圏の商業印刷サービスは、今後、佐川印刷厚木工場を活用することでサービスの強化を図るとともに、さいたま工場は出版印刷に加えワン・トゥ・ワンマーケティング時代に対応した高品質なデジタル印刷サービスとその周辺領域の強化に経営資源を集中する。