平賀 307人の全社員が自社株を持つ取り組み「みんな株主」スタート
平賀は、3月27日から、役員を除く全社員が自社株を持つ取り組み「みんな株主」をスタートする。
同社は、創立64 年の総合印刷会社で、練馬に本社を持ち、全国5つの営業制作拠点と2つの印刷工場で操業している。昨今、デジタル化の波で、紙媒体がどんどん縮小している中、自社で企画からデザイン制作、印刷・加工・デジタルまで、全て一貫できる総合力で、顧客先の“大切な想い”をカタチにして届けている。
現在同社は、これからも前に進み続ける企業であるために、印刷業の枠にとらわれずより高次元サービスの提供のための投資や、組織運営の基盤となる「働きやすい職場環境」の整備などを進めており、その取り組みの1つとしてスタートするのが「みんな株主」。個と組織が一体となり、双方の成長に貢献しあう関係となるよう、役員を除く307 名の全社員に、1人500 株以上 総額8,334万8,800 円に上る自社株を譲渡することになった。この制度は、2019 年11 月19 日の取締役会で決議され、今年3月27 日から開始する。
「みんな株主」は、新入社員からベテラン社員まで全社員が対象。他社の導入例に比べても圧倒的に対象者が多く、印刷業界では稀な取り組み。また、他社の場合、導入目的の多くが役員の報酬であったりするのに対し、「みんな株主」は事業成長や企業価値向上を全社員で取り組み、そこから得た果実を分かち合うために導入する。
目的として、①チーム力の強化(会社の目的を共有する共同体意識の醸成)、②モチベーションUP(企業価値の継続的な向上を図る、インセンティブの醸成)、③成果を配当で還元(株式の配当による従業員への資産形成の経済的メリット)、の3つを挙げている。
株式の発行数は18万800株、5年間売却不可の制限付き(自主退職時は権利を喪失する)。