工藤鉄工所 さばきも自動化、無人供給紙揃え機を開発中~2021年中の完成目指す(動画あり)

紙さばきも自動化する工藤鉄工所の無人供給紙揃え機(開発中)
紙さばきも自動化する工藤鉄工所の無人供給紙揃え機(開発中)

工藤鉄工所は2021年を目途に無人供給紙揃え機を開発し、販売を開始する。

同社は紙を揃える、積む(棒積み)、送る(移動)、リフト(上昇、下降)、反転、捌くなどの作業をサポートし、作業者の腰や腕など体の負担を軽減するとともに“働き方改革”に貢献する各種製品を揃えている。同社の紙揃え機をはじめ、紙積み揃え機、リフターなど断裁工程周辺機器は印刷・製本会社に広く採用されている。

開発中の無人供給紙揃え機は紙を積んだパレットごと給紙部に送り込むと、アームが用紙を引き抜き、紙さばき、風送り後、ジョガーで紙を揃えてエアーを抜く。エアーテーブルを利用して揃えた紙をスライドしながら断裁機へと運ぶことができ、紙さばき・揃えを無人化する。

紙さばき、揃えは力と技術を要する作業。とくに紙さばきは紙のこしや厚さによって力加減が難しく、機械化が難しいとされてきた。主に男性が担う工程であり、若年層の獲得が難しい昨今、技能伝承の課題も横たわっていた。

無人供給紙揃え機は究極の全自動紙揃え機といえ、工藤鉄工所の技術力が結集した装置となる。これにより紙さばき、揃え、断裁工程での多能工化や女性・高齢者の活躍が期待される。

用紙サイズは現在、A全、菊全に対応。今後、フィールドテストに入り、今年中の販売を目指す。

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