岡山・富士製本 破産手続き開始決定受ける

岡山県の株式会社富士製本は、11月15日、岡山地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債は約1億円。新型コロナウイルス関連倒産とみられている。

同社は、1978年に設立した製本会社。地元の印刷会社や同業者から受注したパンフレット、カタログ、広報誌などの中綴じ製本を中心に、ダイレクトメールの封入(折り)など幅広く紙媒体を扱っていた。しかし、近年のデジタル化進行による紙媒体の需要縮小や、主力得意先の一つが製本部門を分社化して外注費削減を進めて受注が減少するなど、設備の稼働率が低下して収益性が悪化。販路拡大に努めていたが、コロナ禍による需要消失などで受注の減少が続き、売上高がダウン。先行きの見通しが立たなくなり、事業の継続を断念した。

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