小西紙業 破産手続き開始決定受ける(新型コロナウイルス関連倒産)
千葉県野田市の 小西紙業株式会社 は、5月30日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債は約14億6,600万円。
同社は、1930年に創業。当初、東京都内に本店を置いていたが、90年に実質本店を千葉県内に移転。贈答品や土産品など食品・菓子を中心とした包装資材の印刷加工を手がけるほか、多様な商品向けの包装資材の印刷に対応。東京都や千葉県を中心に、神奈川県、埼玉県、茨城県などに得意先を有して営業基盤を築いていた。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響で得意先業界の不振に伴う業績悪化を強いられ、売上高が減少。加えて、原油価格の高騰から資材の仕入単価が上昇し、販売単価への転嫁も十分ではなく欠損計上を余儀なくされていた。2022年7月期は売上高こそ持ち直したが、収益面は改善できず、連続欠損を計上。コロナ関連融資を受けたほか、金融機関のリスケ支援の下で経営再建を目指していたが、資金繰りの改善は果たせず、決済難から支え切れず今回の措置となった。