富士フイルムビジネスイノベーションアジアパシフィック デジタル印刷作品を評価するコンテストPIAで日本企業2社が受賞
富士フイルムビジネスイノベーションアジアパシフィックが主催し、国内外の富士フイルムグループの印刷機器ユーザーによるデジタル印刷作品を評価するコンテスト「Innovation Print Awards(IPA)」の2022年度の入賞作品が発表され、日本企業から2作品が、各部門で第1位を獲得した。
通算で15回目の開催となる本年度は、アジア・パシフィックの12の国と地域から193作品の応募があり、その中から47作品が入賞作品として選出。日本からは、『芸術関連作品』部門で昌栄印刷株式会社が制作した「“ART JACKET” series」が第1位を獲得し、『ダイレクトメール』部門では、竹田印刷株式会社の「SDGs貢献製品 デザインを活かして誰もが活躍する社会を – 障がい者アートの活用 -」が第1位を獲得した。
なお、『パッケージ&ラベル』部門には、昨年度の2倍以上となる41作品の応募が集まった。デジタル印刷の特性を生かし、短納期・小ロットで訴求力のあるパッケージやラベルを生産するニーズが急速に拡大しているトレンドが表れた。
IPAは、同社が2008年からアジア・パシフィック地域で毎年開催しており、富士フイルムビジネスイノベーションのプロダクションプリンターまたは富士フイルムの「Jet Pressシリーズ」や「Acuityシリーズ」を使って制作された作品を応募対象としている。
応募作品は、印刷やグラフィックデザインなど各分野の識者で構成される第三者委員会により評価され、同委員会が品質やデジタル印刷技術の活用、革新性、ビジネス有効性、全体的な美しさといった基準に基づいて入賞作品を決定する。
応募作品は、アジア・パシフィック地域で開催される印刷関連のイベントや展示会などで紹介されるため、応募者である印刷会社やデザイン会社は、自身の技術・発想力を国際的にアピールする機会を数多く得ることができる。
「芸術関連作品」カテゴリー 第1位となった昌栄印刷株式会社 (大阪府大阪市/出力機種:Iridesse Production Press)「“ART JACKET” series」は、レコードのジャケットにアーティストの絵を大胆に描き、多彩な色合いを特殊トナーで表現。レコードを聴くだけではなく、「見て」「飾って」楽しめる作品。
「ダイレクトメール」カテゴリー 第1位の竹田印刷株式会社(愛知県名古屋市/出力機種:Iridesse Production Press)による「SDGs貢献製品 デザインを活かして誰もが活躍する社会を – 障がい者アートの活用 -」は、企業の販促ツールに、環境に配慮した用紙と障がい者アートを採用し、SDGsに貢献する印刷物に昇華させた作品。
入賞作品および応募作品は今後、富士フイルムビジネスイノベーションの「グラフィックコミュニケーション東京(東京都中野区本町二丁目46-1中野坂上サンブライトツイン16F)」をはじめとするショウルーム、および各地域で開催されるイベントで展示される。