富士フイルムシステムサービス 「郵送請求キャッシュレスサービス」トライアル版 福島県双葉町へ導入、郵送請求に係る支払いをキャッシュレス化
富士フイルムシステムサービス株式会社は12月1日より、「郵送請求キャッシュレスサービス」のトライアル版を福島県双葉町へ導入する。「郵送請求キャッシュレスサービス」は、住民票の写しや戸籍証明書などの各種証明書を郵送で請求する際の手数料をキャッシュレスで決済できるサービス。
従来の仕組みの場合、マイナンバーカードを持っていない住民が証明書を入手する場合や、法人・司法書士・行政書士が第三者の証明書を入手する場合、自治体窓口もしくは郵送で請求していた。郵送で請求する(郵送請求)時には、手数料分の定額小為替を事前に購入した上で、必要書類とともに対象自治体へ郵送する必要があるため、請求者にとってもコストや手間がかかっている。また、自治体においても、定額小為替の管理や、手数料の相違があった場合の電話対応などが発生している。
そこで富士フイルムシステムサービスでは、手数料をキャッシュレスで決済し定額小為替が要らない郵送請求を実現する仕組みを構築。「郵送請求キャッシュレスサービス」として本年10月よりトライアル版の提供を開始した。
福島県双葉町は、東日本大震災と原子力発電所事故の影響により町民の約95%が町外に避難している自治体です。証明書を入手するために町役場に出向くことが難しく、証明書発行の9割以上が郵送請求で行われている。福島県双葉町は、今回の「郵送請求キャッシュレスサービス」の利用により、定額小為替に関する請求者のコストや手間を減らすとともに、自治体職員の工数を削減する。
富士フイルムシステムサービスは今後も、戸籍総合システムや戸籍・住民関連業務アウトソーシングサービスの提供を通じて獲得してきた、自治体業務効率化に関する知見やノウハウを生かし、自治体業務のDXに貢献する。