富士ゼロックスアジア コンテスト「Innovation Print Awards」で日本から史上最多の7作品入賞
富士ゼロックスアジアパシフィックは、富士ゼロックスのプロダクションプリンターならびに富士フイルムのインクジェットプリンターによるデジタル印刷作品を評価するコンテスト「Innovation Print Awards(イノベーション・プリント・アワード:IPA)」を開催し、2020年度入賞作品を発表した。
通算で13回目を迎え、前回までのPIXIアワードからIPAへ名称を変更後初の開催となる今回、日本からは史上最多の7作品が入賞を果たした。アジア・パシフィックの12の国と地域から242の応募があり、その中の27作品が入賞した。
最優秀賞は、オーストラリアのThe Print Department社による「デジタル印刷ガイド」が獲得した。
日本からの出品作品で、各部門1位を獲得したのは・・・
特殊色の使用部門:有限会社アートビートパブリッシャーズ「NEOTOKYOZINEプロジェクト」
美術品の複製部門:株式会社谷口松雄堂「国内外向け日本伝統のお土産」
リーフレット・チラシ・ マルチピース部門:昌栄印刷株式会社「折り鶴~つるのひとこえ~」
ダイレクトマーケティング・招待状・ポストカード部門:昌栄印刷株式会社「屏風絵~若き才能を集結~(産学連携作品)」
各部門で2位を獲得したのは・・・・
書籍・マニュアル部門:atelier gray/ 株式会社加藤文明社印刷所「森美術館『六本木クロッシング2019展:つないでみる』公式図録」
POS・ポスター部門:株式会社クロスメディア「KATANA美術工芸品カタログ」
リーフレット・チラシ・ マルチピース部門:株式会社パン・アキモト「救缶鳥プロジェクト」
入賞作品のうち、CMYKトナーに加え最大2色の特殊トナーを使用することができる1パス6色エンジンを搭載したIridesse Production Pressを使用したものが18作品に上った。最優秀賞に選出されたオーストラリアのThe Print Department社の「デジタル印刷ガイド」もその一つ。
アジア全域で行われる唯一の印刷品質コンテスト「Asian Print Awards」の会長も務める審査員長のポール・キャラハン氏は、「ゴールド、シルバー、メタリックカラーといった特殊色によって新たな付加価値を創出し、印刷物としての差別化が図られた作品は、どれも大変素晴らしい。特殊色の活用に関する革新的アイデアは、今後数年間における審査ポイントになると確信しています。間違いなく印刷市場へ一石を投じるでしょう。」とコメントを寄せている。
IPAは、2008年からアジア・パシフィック地域で開催してきたPIXI(Printing Innovation with Xerox Imaging)アワードを、本年度より名称を新たにして開催。また今回から富士ゼロックスのプロダクションプリンターに加え、富士フイルムの「Jet Pressシリーズ」と「Acuityシリーズ」による作品も応募対象とした。 審査は、印刷やグラフィックデザインなど各分野の識者で構成される第三者委員会によって行われ、作品の品質、デジタル印刷技術の活用、革新性、ビジネス有効性、全体的な美しさといった基準に基づいて入賞作品を決定。
応募作品は、アジア・パシフィック地域で開催される印刷関連のイベントや展示会などで紹介され、参加した印刷会社やデザイン会社は、自身の技術・発想力を国際的にアピールする機会を数多く得ることができるコンテストとなっている。