太美工芸 ステッカーがJAXAの調査“砂時計ミッション”に採用され「きぼう」で宇宙へ
様々なステッカーを制作している名古屋市の太美工芸が製作したステッカーが、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の大槻真嗣准教授(宇宙科学研究所)が行っている「Hourglass(砂時計)ミッション」に採用され、国際宇宙ステーション「きぼう」に搭載された装置とともに宇宙へ向かった。
同社のシールが採用された「Hourglassミッション」は、惑星表面の柔軟地盤の重力依存性調査。国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」の日本実験棟に搭載された人工重力発生装置により生み出される低重力環境下で、月の模擬レゴリス等の8種類の粉粒体がどのような挙動を示すかを調査する。実験で得られたデータは、月・惑星土質力学などの構築に役立てられ、将来的には月・惑星の探査に使用されるローバ(月面探査車)や着陸機などの開発のための基礎研究として、今後の宇宙開発分野へ貢献することが期待されている。
なお、「Hourglassミッション」はRun1、Run2の2回に分けて実施された。Run1は2019年1月に、Run2は2020年5月に予定通り完了し、現在は研究チームによって実験データの解析が進められている。同ミッションの詳細は、関連サイトから見ることができる。
太美工芸 http://taibi.jugem.jp/?eid=420
JAXA「Hourglassミッション(砂時計ミッション)」