大阪府・プリントプロ 破産手続き開始決定受ける
株式会社プリントプロ(大阪府東大阪市)は、4月13日、大阪地裁へ自己破産を申請し、同月28日に破産手続き開始決定を受けた。負債は約1億2,500万円。
同社は、2012年5月に設立した製版業者。フレキソ凸版および凹版印刷の製版を手がけていた。2017年にはプリンタブルエレクトロニクス用でガラス基板などかたい被印刷物にも直接印刷が可能な樹脂凹版を開発。関西圏を中心とした印刷材料関連業者などに販路を構築していた。
しかし、企業における凹版印刷の導入が進まなかったほか、小規模で運営していたことで売り上げは数百万円程度で推移。多額の研究費や労務費を賄えず収益も低調に推移していた。凹版印刷の認知度向上に努めていたものの奏功せず、2020年からは新型コロナウイルス感染拡大の影響で営業活動が困難となり、先行きの見通しが立たなくなり事業継続を断念。2021年2月頃に事業を停止していた。