大阪シーリング印刷 水には強くアルカリ溶液できれいに剥がれる「アルカリ洗浄で剥離するラベル」開発

シール・ラベル、フィルム製品、紙器パッケージ、販促ツールまでをワンストップで製造する大阪シーリング印刷株式会社は、アルカリ溶液で剥がれる「アルカリ洗浄で剥離するラベル」の開発に成功をした。

本製品はしっかり貼付けができる粘着性がありながらも、アルカリ溶液に反応する糊を使用している。水で剥離するラベルは従来からあったものの、本製品は糊の配合を調整することでアルカリ溶液に約10分浸漬することで糊の親水性が高まり、瓶などの容器と糊の接着面に水が入りやすくなり、容器からきれいに剥がすことができる。また、ラベル表面に印刷が施されていると、アルカリ溶液の浸透が妨げられ剥がれ難くなる場合があるが、本製品はラベル全面に印刷されていても安定してきれいに剥がすことが出来る。

アルカリ溶液浸漬テスト(左:浸漬前、右:浸漬後)

開発の背景として、環境配慮の観点からリサイクル可能なガラス瓶を容器回収後に洗浄して再利用する取り組みが挙げられる。この取り組みの中で容器に貼っているラベルがきれいに剥離できないという課題があり、OSPグループの製品を通じて環境保全の取り組みを手伝いしたいと考え、開発に至った。

本製品は、6月6~9日に東京ビッグサイトで開催される世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2023 」で初披露(参考出展)をする予定になっている。

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