大栗紙工 発達障がい当事者の声から生まれた「mahoraシート」が文房具屋さん大賞2022デザイン賞を受賞【動画あり】
大栗紙工の「mahora(まほら)シート」が、人気文房具屋さんが世の中で最も価値のある逸品を選定する『文房具屋さん大賞2022』デザイン賞を受賞した。
「第30回 日本文具大賞」のデザイン部門で優秀賞を受賞している「mahoraノート」のシリーズとして登場している「mahoraシート」の特徴は、レポート用紙のように1枚ずつ自由に使え、簡単パンチ穴ガイド付きで穴を開ければバインダーにまとめて綴じることができる。
「mahora」は、発達障がい者を支援する大阪のOffice UnBalanceと共に、当事者約100人の声を集めて開発された文具。「光の反射を抑えた中紙」「識別しやすい罫線」「シンプルなデザイン」が特徴となっている。2020年2月の発売後に寄せられた「支援学級では使用方法の自由度がより高いシートタイプがほしい」という声に応え、2021年2月に発売した。
「mahora」の特徴は、光の反射を抑えた中紙の採用、行の識別がしやすいmahora独自の罫線、ノートの開きが良く、耐久性も優れた無線とじ製本、無駄な要素をなくしたシンプル設計など。
なお、今回受賞した『文具屋さん大賞』とは、文房具の目利きとして日々、現場を仕切るプロである・文具屋さんが、世の中で最も価値のある逸品を選定する顕彰として、2013年にスタート。
審査には、人気文房具屋さん11社から最強の審査員が集結。審査員や各メーカーから推薦のあった文房具の中から、デザイン、機能、アイデアごとにポイントをつけ、総合点で頂点を極めた「大賞」はじめ、「デザイン賞」「機能賞」「アイデア賞」「各部門賞」が決められている。「文房具屋さん大賞」実行委員会の審査参加社は、石丸文行堂、うさぎや、オフィスベンダー、コーチャンフォー、蔦屋書店、東急ハンズ、ナガサワ文具センター、ノベルティ研究所、丸善ジュンク堂書店、有隣堂、ロフト(五十音順)。
審査員からは、
「発達障がいの特性を持つ人が使いやすいノートを作るというコンセプトでスタートした“まほら”。白い紙がまぶしい、罫線が認識しづらいなど、健常者が考えたことのなかった視点を広く世に知らしめたが、そうして完成したノートは発達障がい当事者でなくても使いやすいことは、驚きの副産物であった。新作はノートに綴じず、シートのままということで、レポート用紙としても、また穴を開ければファイリングもできるようになり、すべての人が使いやすいユニバーサルな商品」
「“あったらいいな”をかき集めて形にしたシート!この心地よさは今後の世界標準になる」
「これまであまり注目されてこなかったことを見直しながら、おしゃれでもあるところがいい」
などのコメントが寄せられている。
“あったらいいな”から生まれた「mahoraノート」の紹介動画