大日本印刷 部屋を明るくする採光フィルム

大日本印刷は、窓から入る太陽光を天井などに効果的に反射、拡散させて、部屋全体を明るくする「DNP採光フィルム(合わせガラス用)」を開発し、10月に販売を開始する。強靭で、かつ表面の平滑さを実現した本フィルムをはさんで、2枚のガラスを接着させた“合わせガラス”は、通常のガラスよりも割れにくいという防犯機能と高い耐久性を備えるほか、高い採光機能も併せ持つことができる。
【「DNP採光フィルム(合わせガラス用)」の特長】
〇光を反射、拡散させる機能を、フィルムの表面ではなくフィルムの内部に持たせる構造にすることで、表面が平滑な採光フィルムとすることに成功。
〇光を反射、拡散させるために使用する微細加工用の材料の光学特性を最適化することで、太陽光を効率的に取り込んで室内を明るくできるように設計。
〇日当たりの悪い北側の窓に、フィルムを使用した合わせガラスを設置して検証したところ、使用前と比べて室内の明るさが2倍に向上し、照明エネルギーを13%削減できた。
〇太陽光の紫外線を99%カットできるため、人体や家具、カーペットなどへのダメージを軽減する。
〇合わせガラスは、強靭なフィルムをはさんで2枚のガラスを貼り合わせることで割れにくい構造となっている。従来の採光フィルムは、表面を微細な凹凸に加工することで採光効果を発揮するが、貼り合わせ用の接着層が凹凸を埋めて採光効果が損なわれるため、合わせガラスへの使用が困難だった。同フィルムは、採光機能をフィルム内部に持たせた構成にすることで、平滑な表面を実現。これによって耐久性も高まり、傷が付きにくく、合わせガラスへの使用が可能となった。

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