大日本印刷 第3の創業に位置付け、変革加速~北島義斉次期社長
大日本印刷の次期代表取締役社長に現代表取締役副社長の北島義斉氏が内定した。5月11日開催の取締役会で決定したもので、6月28日開催予定の同社定時株主総会終了後の取締役会で正式決定の予定。代表取締役社長の北島義俊氏は代表取締役会長に就任する。社長交代は39年ぶり。
北島義斉次期社長は昭和39年9月18日生まれ、東京都出身。昭和62年3月、慶応義塾大学経済学部卒業後、同年4月に富士銀行入行。平成7年に大日本印刷に入社し、取締役、常務取締役、専務取締役を経て、平成21年に代表取締役副社長に就任した。
社長就任後、業界トップクラスの企業に成長させた北島義俊社長は5月11日に開いた記者会見で「もっとも重要なのは事業内容の変化」と変革の重要性を指摘し、「世界は大きく変化し、ビジネスも複雑化している。新しい変化が必要。今を第3の創業と位置付け、変革に心血を注ぐべき」と社長交代の理由を述べた。
社長に内定した北島義斉副社長は「受け身ではなく主体的な変化が必要。その実行を期待されていると思う」と述べ、①社会課題の解決につながる新しい価値の創出、②国内及び海外に向けて生み出した価値の提供、③あらゆる構造改革による社内価値の拡大、の施策の実行を強調。グループビジョンに掲げた成長領域「知とコミュニケーション」、「食とヘルスケア」、「住まいとモビリティ」、「環境とエネルギー」に取り組む意欲を示した。
【 北島義斉(きたじま・よしなり)氏 】
昭和39年9月18日生まれ、東京都出身。
昭和62年3月 慶応義塾大学経済学部卒業
昭和62年4月 富士銀行入行
平成7年3月 大日本印刷入社
平成13年6月 取締役 市谷事業部担当
平成15年6月 常務取締役
平成17年6月 専務取締役
平成21年6月 代表取締役副社長