大日本印刷 水使用量を大幅に削減できるペットボトル用無菌充填システム
大日本印刷が開発した従来と比較して充填時の水使用量が大幅に削減できるペットボトル用無菌充填システムが、国内の飲料メーカーで初めて採用された。
同社のペットボトル用無菌充填システムは、無菌状態を保ったチャンバー内で、試験管のような小さなプリフォームをふくらませながらペットボトルを成形し、高温・短時間で滅菌した内容物を急速に冷却して常温でボトルに詰めるもので、国内でトップクラスのシェアを持っている。ボトルの滅菌方法で過酸化水素を用いた最新のシステムでは、ペットボトルの成形時に発生する余熱を利用することで、滅菌後の無菌水による洗浄工程をなくし、水の使用量を従来と比較して約9割削減した。また、炭酸飲料向けに使用される耐熱圧ペットボトルの軽量化や、茶系飲料やジュースなどミネラルウォーター以外の内容物でペットボトル重量が国内最軽量レベルとなる14.6g(350ml~550mlボトル用)の製品を実用化するなど、環境対応の強化を進め、飲料メーカーの環境負荷の低減を支援する。