大日本印刷 LGエレクトロニクス社の大型曲面サイネージ導入

大日本印刷(DNP)は、7月11日、有機ELディスプレイを活用した大型デジタルシネージの販売を10月からスタートさせることに伴い、DNP五反田ビルで記者発表会を開催した。

LGエレクトロニクス・ジャパンの李仁奎社長(左)とDNPの北島元治常務取締役
LGエレクトロニクス・ジャパンの李仁奎社長(左)とDNPの北島元治常務取締役

記者発表では、DNP常務取締役の北島元治氏と、今回導入された有機EL大型デジタルサイネージを提供しているLGエレクトロニクス・ジャパンの李仁奎(イ・インギュ)氏から、新たに日本でスタートする大型デジタルサイネージビジネスへの取り組みが発表されたほか、DNPが提供する大型デジタルサイネージビジネスの概要をDNPデジタルサイネージ推進本部の閑(しずか)郁文本部長が解説した。

発表された国内最大規模の大型有機EL曲面デジタルサイネージは、有機ELの特長を生かした“曲面”の大型サイズと、高いコントラストと圧倒的な“黒”の表現力が大きな特長となる。DNPでは、今後、有機EL大型デジタルサイネージの提供のみならず、放映する高精細な映像コンテンツの制作や映像配信システムの提供なども含め、トータルサービスとして提供していく。

またLGエレクトロニクス・ジャパンも、日本市場において、有機ELディスプレイを活用したデジタルサイネージ事業を開始。特に、大型の有機ELディスプレイは、技術的に量産化が難しく、パネル生産はLGディププレイだけが世界で唯一、量産化を実現している特長ある技術となっている。

曲面の55インチ有機ELディスプレイ24面から成る大型デジタルサイネージ
曲面の55インチ有機ELディsプレイ24面から成る大型デジタルサイネージ

今回、大型デジタルサイネージビジネスのスタートと合わせてDNP五反田ビルに設置された有機EL大型ディスプレイは、ディスプレイ自体を曲げてアーチ状に仕上げており、放映する高精細な映像との相乗効果で、見る人が映像に包み込まれるような迫力ある空間演出と豊かなコミュニケーションが体感できる。サイズは、国内最大規模の55型(55インチ)を24面並べたもので、縦約4m×横約5m、パネル面積は20.8㎡。

LGエレクトロニクスは、有機ELディスプレイでは世界初となる大型曲面デジタルサイネージを2015年、韓国仁川国際空港に納入しており、2例目としては同じく韓国・ソウルの南山タワー内に、トンネルタイプと天井タイプのサイネージを導入。特に、南山タワーの天井タイプは波型の形状をしており、曲面表現ができる有機ELの特長を生かしたものとなっている。今回のDNP五反田ビルへの大型サイネージは、世界3例目となる。

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