大日本印刷 環境配慮パッケージング「GREEN PACKAGING」で2021年度は約15万トンのCO₂削減効果を達成
大日本印刷株式会社(DNP)は、地球環境への負荷低減に向けて、独自の「DNP環境配慮パッケージングGREEN PACKAGING®」(GREEN PACKAGING)の開発・提供を強化している。事業を通じた環境への貢献度合いを可視化する取り組みのひとつとして、2019年度・2020年度には1年間の植物由来原料を使用したパッケージの出荷量からCO₂削減量を算出しており、2021年度は新たに「GREEN PACKAGING」全体の出荷量からCO₂削減量を算出したところ、その効果が約150,000tに達した。これは、森林面積約11,900ha(東京ドーム約2,500個分)に相当する。
(算出した内容については、「GREEN PACKAGING」の原材料調達・製造・輸送・廃棄の段階について算定。その中で、毎年公表している石油由来原料を使用したパッケージと比べた場合の植物由来原料を使用したパッケージによる削減量は約4,700tに相当)
DNPは以前から、「CO₂の削減」「資源の循環」「自然環境の保全」という3つの価値の提供を目指し、「GREEN PACKAGING」の開発・提供に注力。2022年4月にはライフサイクル全体での環境配慮に資する設計指針と指標を設定し、2030年度の包装関連製品売上における「GREEN PACKAGING」比率を100%にするという目標を掲げている。
国内では、2022年4月に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行され、プラスチック使用製品の設計段階における「3R(Reduce・Reuse・Recycle)+Renewable(持続可能な資源)」の取り組みを促進する「プラスチック使用製品設計指針」が定められた。
こうした動きに対して同社では、2022年4月、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)の「SuMPO第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度」の認証を取得した「DNPライフサイクルCO₂認証システム」(認証番号 CCS-21-000-01)の本格的な運用を開始。DNPが取り扱うパッケージのライフサイクル全体でのCO₂排出量を可視化し、第三者承認済みの算定結果を企業・団体等に提供している。