大日本印刷株式会社は、参加者に対し、各種シナリオを通じて理解と共感を促すロールプレイング型のメタバース構築サービスの提供を７月13日（木）に開始する。本サービスは複数の参加者がコミュニケーションをしながらシナリオにある課題解決やイベント参加などを行う。多様なテーマについて楽しみながら理解・共感を深めるゲーミフィケーションの要素を盛り込む。

　DNPは2021年から、リアルとバーチャルの空間を連動させ、新しい体験と経済圏を創出する「XRコミュニケーション®事業」を展開している。その一環で今回、安全・安心に楽しめるバーチャル空間を構築するXRロケーションシステム「PARALLEL SITE®（パラレルサイト）」の機能を拡充し、企業の研修やワークショップ、自治体等の防災教育などの用途で本サービスを提供する。

　

　多くの企業や自治体等が、広告・宣伝・販売促進等の目的でメタバースの利用を進めている。その中で現状としては、静止画や動画を鑑賞するショールーミング型のサービスが多く、メタバースの利用者同士が積極的なコミュニケーションを行いにくいという課題がある。企業や自治体等からは、メタバース内でのコミュニケーションをより活発にする仕組みへのニーズも高まっており、そうした課題解決に向けて今回、ロールプレイング型に特化したメタバース構築サービスを開発した。

　DNPは、2021年に構築したメタバース「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」を活用し、謎解きブームの仕掛け人・松丸亮吾氏が企画、複数の参加者が同時に楽しめる謎解きイベントを開催している。このノウハウも活用して、今回のサービスを開発した。

　DNPは、本サービスを企業・自治体等の学習・研修・イベント等に提供し、関連サービスを含め、2028年度までに累計20億円の売上を目指す。
　またDNPは、７月13日（木）に渋谷ストリームホールで開催される「Metaverse Japan Summit 2023」を主催する一般社団法人Metaverse Japanで発足する教育をテーマとするワーキンググループに参画する。