大日本印刷 森美術館の展示会のアート作品に透明スクリーンが採用

透明スクリーンを利用した展示のイメージ
透明スクリーンを利用した展示のイメージ

大日本印刷(DNP)の透明スクリーンが、クリエイティブ集団「PARTY」と建築事務所「noiz」が制作するアート作品「2025年大阪・関西万博誘致計画案」で採用された。同作品は、東京都港区の森美術館で11月19日~来年3月29日まで開催される「未来と芸術展」で展示される。

DNPが独自開発した透明スクリーンは、特殊な光学レンズを用いて高い透明度を実現するとともに、見る人の方向に向かって効率良く光を集める技術により、従来製品では困難だった明るい場所での鮮やかな映像表示を可能にした。この透明スクリーンを超短焦点型プロジェクターと組み合わせることで、設置場所制約の少ない空間演出が可能となる。

作品の「2025年大阪・関西万博誘致計画案」は、2025年に予定されている大阪・関西万博の誘致計画案の大型模型と、DNPの透明スクリーンを利用し、AR(拡張現実)の表現などでインタラクティブな万博会場の機能を説明し、来館者に多様な“未来都市体験”を提供するもの。

この会場計画は、万博誘致活動の際に示されたもので、展示作品では、白い万博会場模型の前に透明スクリーンを配置し、スクリーンには模型と重ねて、会場を説明する文言やコンテンツが表示される。これらを組み合わせて見ることで疑似的かつ感覚的な未来都市のイメージを体験できる。透明度の高いスクリーンに鮮明な映像を表示できるDNPの透明スクリーンの特長を活かすことで、ゴーグルやスマートフォンなどのデジタル機器を使用せずに、現実世界では見ることのできない、都市に関わる「情報の動き」と「共有基盤(コモングラウンド)の利用」を体験できる作品となっている。

<「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」展 概要>

会期:2019年11月19日(火)~2020年3月29日(日)

場所:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53F)

料金:一般1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、4歳から中学生までの子供600円、65歳以上のシニア1,500円

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